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スタッフのブログ

法人研修「防災について」H31.3.20

平成31年3月20日(水)カルチャープラザのべおか・ハーモニーホールにて、法人研修を開催しました。

今回は「防災について」というテーマで、「風水害編」「地震・津波編」「災害対策(備え)」の3部構成で

延岡市・危機管理室の高木優成様にご講話いただきました。

 

 

「風水害編」は、平成17年の台風14号や平成28年の台風16号、そして記憶に新しい平成30年7月豪雨の際の延岡市の被害状況についての説明がありました。
特に昨年の7月豪雨は、”線状降水帯”という雨雲の列が数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞するというもので、台風ほどの心構えをしないまま逃げ遅れる方が多かったそうです。

 

「地震・津波編」は、東日本大震災や今後30年以内に発生する可能性が70~80%以上という南海トラフ巨大地震についてのお話がありました。
特に南海トラフ巨大地震は、ここ延岡市でも最大震度が震度6強程になる可能性や、津波の被害が大きくなることが予想されており、悠隆の各施設の津波の到達予想図をご提示頂きました。
ただ、東日本大震災時の津波が予想図をはるかに上回る大災害であったこともあり、今回の予想図で到達しないだろう、となっていた施設も気を抜いてはならないと思いました。

 

「災害対策(備え)」は、とにかく今すぐにできる”対策”についてのお話でした。
職員も特に真剣に耳を傾けていましたが、『非常持ち出し品をまとめてある人は挙手をしてください』という講師・高木様の質問に対して手をあげたのは、本当にちらほらで、出席者の1割にも満たないくらいでした…
「津波編」でもお話のあったハザードマップをしっかり持っておくこと、非常持ち出し品をまとめておくこと、避難後に家に取りに行ける状況になった時のためのローリングストック、家具等の固定や重量物の配置転換などは今すぐにでもできること、です。
ハザードマップは市役所で配布しているようです。

 

自然災害に対しては、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」という考え(『正常性バイアス』というそうです)を持ってしまいがちで、それが逃げ遅れの原因となるとのこと。
南海トラフ巨大地震についても、”延岡は確実に危ない”と言われていても、気持ちの中のどこかでは”まだ来ないだろう”という意識で日々過ごしてしまっている方が少なくないのでは…と感じます。

 

そして、私たち介護施設の職員は、高齢者の方の安全確保・避難、ということを常に考えなくてはなりません。
悠隆では各施設、年に2回避難訓練を行っています。
今一度、衛生用品・簡易トイレ・食糧等の備蓄を見直し、近隣の「津波避難タワー」や「津波避難ビル」をしっかり把握、またその避難ルートを明確にし、今後の訓練や対策を行っていきたいと思います。